『枚方市 就労継続支援b型 補助金』に関する記事作成です。 事業者向けではなく、利用者が使える制度や補助金についての内容でお願いいたします。(例えばバスが半額になる、駐輪場が無料になる等) 専門知識+地域の特性も必要になるため、難しい内容であれば相談して内容変更も考えております。138文字 |
障がいをお持ちの方や難病の指定を受けている方は
・特性・症状・体調によって企業などで働くのは、難しかったりします。
しかし・訓練を受ければ企業で働けるようになる
・比較的やさしい作業であれば大丈夫
・支援員の補助があれば作業もできる
という方が、利用できる障害福祉サービスがあり、それが・就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型
といった、就労系サービスです。この記事では、まず上記3サービスの基本情報から、お伝えしていくことにします。
就労系サービス3事業所の基本情報
就労移行支援の基本情報
一定期間、就労移行支援事業所に通い訓練を受けることで、企業などで働けるようになる可能性がある方などの利用を想定している障害福祉サービスです。
利用できる方
企業や店舗、工場などで働くことを希望する原則18歳以上、65歳未満の方です。
ただし児童相談所長の意見書をもって15歳以上の方も利用が可能となります。
訓練の内容
施設内で支援員からビジネスマナーや、アプリケーションの操作などを学び、パソコンスキルを身につけたり、支援員と共に提携している店舗や工場などを実習で訪れ、そこであらかじめ割り振られた作業を行なったりし、経験値を増やしていきます。
訓練の対価
就労継続支援とは異なり、基本的に作業の対価は発生しません。
利用可能な時間帯
多くの就労移行支援事業所では、就職が決まって働き始めたときの生活リズムのことも考慮し、1日のタイムスケジュールを設定しています。
多くの企業などが営業活動をしている朝9時から夕方5時の間で、昼食をはさみ午前・午後それぞれ1~2時間程度の訓練に臨むのが通常です。
ただし本人などの希望、障害の特性や症状、体調に応じて午前のみ、午後からなど1日の利用時間を短縮したり、曜日、日数を限定したりして利用することができます。
利用期間と進路
就労移行支援事業所は原則2年までしか利用できません、ハローワークを通じて障害者雇用枠での就職が決まり次第利用を止めるのがルールで、早い方は3カ月~半年で社会に出て行きます。
ただし進路は、企業・工場・店舗だけではなく、身につけたスキルで自営業を始める方就労継続支援A型事業所などに移籍される方もいます。
就労継続支援A型の基本情報
障害や難病をお持ちの方への理解がある人が多い働きやすいように支援体制などが整っている環境下での労働を希望している、また比較的やさしい内容のお仕事であれば自分のペースでムリすることなく作業ができる方などの利用を想定している障害福祉サービスです。
利用できる方
特別支援学校卒業後、就職ができなかった方や就職先で長続きできなかった方、就労移行支援事業所に通所し訓練を経て就職活動を行ったものの企業などから採用を見送られた方で、本人が就労継続支援A型事業所での就労を希望した場合に利用が可能です。
雇用契約を結ぶ
就労継続支援A型事業所では運営会社と雇用契約を結び働くこととなります。
そのため企業などで働くのと変わりなく法律で最低賃金以上の時給が保証され毎月給料が支払われます。
仕事の内容
事務作業からものづくりまで運営会社が取引先から受注した仕事を施設内で行うものから、運営会社が所有する工場や店舗などでそこのスタッフとして仕事を行うものなど、事業所によってさまざまです。
多くの事業所では働き始める前に、見学もできるはずですから、自分にできそうか、向いていそうかなどを判断することができます。
労働時間
ハローワークで公開されている就労継続支援A型事業所の求人を見るかぎり
・フルタイム
・パートタイム
両方ともあります、時間については特性や・症状・体調と相談し、ムリのない範囲で働かれることをおすすめします。
平均賃金
令和3年度の大阪府内の就労継続支援A型事業所の平均工賃額は月額83,748円で時間額は1,026円でした。
ちなみに大阪府の最低賃金は令和3年が992円 令和4年が1,023円でしたが 令和5年10月1日より1,064円となっています。
就労継続支援B型の基本情報
企業・工場・ 店舗だけではなく就労継続支援A型事業所でも働くことが難しい方の利用を想定している障害福祉サービスです。
利用できる方
特別支援学校を卒業後企業で働いてみたものの合わなかった方、就労移行支援事業所で訓練を行ったのち企業などへの就職を試みたものの採用に至らなかった方、就労継続支援A 型事業所で働くのも困難と判明した方 50歳以上の方などが利用できます。
就労継続支援B型事業所は就労経験者でないと利用できない決まりがあり、特別支援学校を卒業してすぐに利用開始することができないようになっています。
また障害基礎年金1級を受給している方も利用でき65歳以上になっても利用可能です。
工賃が支給される
雇用契約を結ぶことはありませんが、施設や作業場などで単純な軽作業などを行うことで事業所から「工賃」が支給されます。
大阪府内の就労継続支援B型事業所の平均工賃額は 月額12,786円で時間額は202円となっています(令和3年)。
作業の内容
一般的に就労継続支援B型事業所では、以下の作業が用意されていたりします。
清掃/製造/組立/検品/梱包/袋詰め/封入れ/仕分け/パソコン作業/ハンドメイド
このようにB型事業所での作業は実に多様で、また枚方市内のB型事業所は30ほどありますので本人の希望 特性 症状 体調に合わせたものが用意されている事業所を選択すれば、長く続けられるはずです。
また事業所のサービス管理責任者に相談すれば、新たに仕事を創出してくれる場合もありますので、希望する作業を行っている事業所がないという理由で、利用を諦めていただきたくありません。
ここまで就労系サービス、3つの事業所の基本情報をお伝えしました。
就労系サービスは利用料が発生する
3つの事業所に共通して言えることは、利用料がかかるということです。
「就労移行支援事業所に通いたい」
「就労継続支援A型で働きたい」
「就労継続支援B型に通わせて、なんとか社会参加や自立につなぎたい」と思われていても、なかには利用料がかかることを知り躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに利用料はかかりますが国や自治体が助成を行ってくれます、前年の収入もしくは世帯収入によっては全額免除される場合もあります
(実はほとんどの方が0円で利用しています)。
将来やこれからのために積極的に就労系サービスを利活用いただきたいです、国や自治体の助成について詳しくは章を変えて説明いたします。
就労系サービス利用時「障害福祉サービス受給者証」で助成が受けられる
まず就労系サービスを利用できる方についておさらいしておきます、障害をお持ちの方難病と診断された方が利用でき具体的には以下の通りになります。
・身体障害者手帳
・療育手帳(知的障害をお持ちの方)
・精神障害者保健福祉手帳
を自治体から交付を受けている方もしくは
・医師の診断書(障害者総合支援法の対象疾病が記載されたもの)
・指定難病医療受給者証
をお持ちの方で、共に自治体から「障害福祉サービス受給者証」を取得できた方が利用できます。
障害福祉サービス受給者証は本人が自治体に交付申請の手続きを行い、要件を満たせば取得が可能なのですが「自分だけでは心細い」「家族として付き添うつもりだが不安」と感じた場合は、利用したいと思った就労系サービス事業所に直接相談されてみてください。
支援員などが同行し、自治体の窓口で受給者証を発行してもらえるように掛け合ってくれるはずです。
「障害福祉サービス受給者証」を持つことで原則本人が1割負担で残りを国 大阪府 枚方市が助成してくれますので、安心して就労系サービスを利用できるようになります。
また多くの障害をお持ちの方がご存知で利用中だとは思うのですが JRや京阪電鉄 NHKなどのほか、地元枚方市では多数の助成を展開していますので次章以降にまとめます。
障害をお持ちの方が受けられる制度
本章では、就労継続支援B型通所者などが利用できる枚方市以外の障害者支援制度をご紹介いたします。
鉄道利用時の割引制度
枚方市を通るJR西日本や本店の登記がある京阪電車では、身体障害 知的障害をお持ちの方が割引制度を利用できます。本人が単独で片道100kmを超えて移動利用する場合は5割引が適用されます。
また介護されている方と一緒に乗車する場合も、第1種障害者に該当する方と介護者は
・乗車券
・回数券
・特別急行券を除く急行券
・定期券(本人が12歳未満の小児・乳幼児の場合は介護者のみ適用)について5割引が適用されます。
ちなみに近鉄では、2023年4月より精神障害者保健福祉手帳を提示することで割引を受けることができるようになりましたので、利用されている方は活用されるといいです。
NHK受信料の減免
NHKによると、身体障害者手帳、療育手帳(判定書含む)、精神障害者保健福祉手帳を交付されていて、市税非課税世帯であれば全額が免除されます。ただし本人が世帯主でかつ受信契約者の場合を除きます。
枚方市で受けることができる障害者支援
枚方市役所
本章では、枚方市に住民登録されている方が利用できる施策・制度についてまとめます。
タクシー基本料金助成
グループホーム ケアハウスなどの入居者は除き身体障害者手帳(1級・2級)、療育手帳Aをお持ちの方で世帯のなかで最も収入の多い方の市民税所得割額が12万円以下の方にタクシー乗車時の基本料金が助成対象となる利用券を配布しています。
駐車・駐輪料金の減免
枚方市営岡東町自動車駐車場
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちで運転もしくは同乗して乗り入れた車両※ について手帳を提示することで一時使用料が半額となります。
※普通自動車もしくは50cc超のバイク
枚方市営自転車駐車場
枚方市駅東自転車駐車場、天満川自転車駐車場、津田東自転車駐車場など自転車一時利用が有料の市営自転車駐車場(機械式を除く)では手帳提示で自転車とバイクを無料で停められます。
ガイドヘルパーの派遣
枚方市が社会生活で必要となる外出や、社会参加のための移動を支援するためにガイドヘルパーを派遣してくれます。
日常生活用具・補装具の給付
枚方市では入浴補助用具・特殊寝台・車いす・補聴器などを給付しているそうです。
重度障害者医療
障害の程度が最も重い1級・2級相当の身体障害者手帳を所持する者(児)や重度知的障害であると判定された方、身体障害者手帳を所持しかつ中度知的障害と判定された方などが、健康保険に加入していれば医療費の助成が受けられます。
入院費助成
令和5年度に新しく創設された制度で、令和5年8月以降の診療について、当該年度に19歳~22歳に達する健康保険加入者が保険診療にかかる入院費の助成を受けられます。
詳細は枚方市の医療助成課にお問い合わせいただければと思います。
配食サービス
一人暮らしの重度の身体障害をお持ちの方(65歳未満)を対象に 1日2食(昼・夜)の配達と安否確認を行ってくれます、ただし食事代は実費負担です。
火災予防点検(毎年3月)
消防署・電力会社・ガス会社の協力の下一人暮らしの重度の身体障害をお持ちの方のお住まいに訪問して火災予防点検を行ってくれます。
障害者合同就職面接会
枚方市障害者就業・生活支援センターがハローワーク枚方と連携し就職支援イベントを開催しています、日時などは『広報ひらかた』に載っていますので定期的にチェックするようにしましょう。
こころの電話相談
つらい・悲しい・苦しいと感じたときはひとりで抱え込んだり悩んだりすることなく、元日と1月2日を除く毎日10:00~16:00、846-5758に電話をかけてみてください。
うつ病情報交流会
毎月第4土曜日14:00~15:30、菅原生涯学習市民センターにて本人 家族などがうつ病についての情報交換を行っているそうです、見学もできますので興味がある方、就労支援以外の交流の場がほしい方は参加されるといいです。
まとめ
就労系サービスは3つのかたちがあり、自分の特性、症状、体調に合わせて利用先を決めることができたりします。
利用料はかかりますが、国などが9割を助成してくれますし、世帯収入によっては自己負担ゼロで利用できます。
また自己負担が生じても、JRやNHK、枚方市が多数、展開している各種助成制度(市のホームページや『広報ひらかた』でご確認ください)も賢く活用すれば、自己負担額も賄える可能性が高まります。
なによりも日々の生活の充実と社会参加につながりますので、ぜひ就労継続支援B型事業所を積極的に通所利用しましょう。